不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上





「リン…だ、そうだ」



私のかわりに答えたのアカリだった。



「リンちゃんか…じゃあ、歳は?」



ハルキは私の足を手当てしてくれていて、顔はこちらを向いていないが、アカリ、ツバサは黙ってこちらを見ている。





『(…じゅ、じゅうなな)』



「あっ!今俺わかった!17って言ったぞ!」



ツバサはもはや当てっこゲームになっていた。





「俺らより1個下だね。高校は?」



年上だったのか。
名前しかわからないから勝手に呼び捨てで呼んでいたけれど、改めなきゃ。



学校には行ってないという意味を込め、ぶんぶんと首を横に振った。






「…じゃあ、リンちゃんのことを捕まえようとしてた男達は何者?」