不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




__ガン!


私の言葉なんて、無視。


ツバサは私を担いだまま乱暴に足でドアを開けた。





「ハルキ〜救急箱ーー!」



「そんなデカイ声出さなくても聞こえるって!
……すぐ持ってくるから、リンちゃんそこ座らせといて」





私が担がれてるのを見て、察したんだろう。



ハルキが席を立つと、ツバサはそこに私を下ろした。




ただの擦り傷なのに、



「どうして怪我した」



なんて、アカリも傍にくる。





『落ちた』


「どこから」


『階段』


「どこの」


『あそこの』


「何段目からだ」


『わかん、ない…』



私の隣に座ってきたアカリは無表情で質問攻めをしてくる。


何段目とか、覚えてるわけがないじゃないか。