『ハルキ、アカリ…、 私、下行って様子見てくる』 初めて彼らを呼び捨てで呼んでみた。 声、震えてなかったかな? 名前を呼ぶという行為が、こんなにも緊張するものだなんて、初めて知った。 「…リンちゃん、それツバサにやればイチコロだよ」 部屋から出て行こうとする私にハルキがそう言った。 それでも恥ずかしくって振り向けなくって、 目の端で穏やかに笑うハルキを写しただけ。 その先の、アカリ…を、見ることなんて出来ない。 私はそのまま部屋を出ることにした。