不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




え、私はこれが回し蹴りだって教わったのに……




「おいブス!そのヘンテコな技誰に教わった!!」




『えっと…テッちゃんと、タカヒロとかシュンとかその辺』




私がそう言うや否や、アカリさんツバサさんハルキくさんが3人揃ってピクッと反応した。





「……おーし、俺様が本当の回し蹴りってやつをそいつらに食らわせてやる」



まだご飯も食べ終わっていないのに、ズンズンと下に向かって行くツバサさん。



そんな姿をキョトンと見ていると、


「…リンちゃん、もうあいつらの事呼び捨てにしてるの?」



『え、あ、うん。そうしてって言うから…』



そうなんだ、と言ってニッコリ笑うハルキさんからちょっとだけ背後に黒い物が見える。






「俺らでさえまだ越えられない壁を越えられちゃったね、アカリ」



「…あぁ」




『…?』