不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上





***



それからと言うもの、私は下に行く機会が極端に増えた。



みんなと楽しくお喋りして、盛り上がって…



けど、私が下に行く1番の理由。



それは、『みんなを守りたい』と言った私の言葉に感動してくれたみんなが、私に護身術を教えてくれているから、というもの。





「違うってリンリン。回し蹴りはこうやるんだって!」


『こ、こう?』


「な、なんか違くね?」


「まぁ、確かに回し蹴りだけど」


「可愛いからいんじゃね?」




今日も休日の朝から下に行って護身術を教わっていた。





と、



「リンちゃーん、お昼ご飯だよ〜」



上からハルキさんの呼ぶ声が。





『食べたらまた来るね』
みんなにそう言って私は階段を駆け上った。