『…って、ちょっと待って』
「あ?何だよブス」
「どうしたの?リンちゃん」
ツバサさんと違って優しいハルキさん。
隣から心配そうに顔を覗いてくる。
『私、姫になんかならない、よ…?』
瞬間、さっきまでザワザワしていた倉庫がシーンと静まり返った。
「……アカリてめぇ起こしに行った時、説得するっつてたよな?!」
静まり返った倉庫に、ツバサさんの怒鳴り声が響く。
「……」
「おーい!何で今そっぽ向いた?!お前まさかこのブス抱っこできて、ルンルンで忘れてましたとかじゃねーだろうな?!」
「……」
アカリさんは、うるさいとは言わないが、無表情で耳栓をし出した。
「アカリーーーー!!」
「まぁ、ツバサ落ち着けって。ここはリンちゃんに訳を聞こう。
リンちゃん、どうして姫になりたくないの?」



