不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




「ツバサ…声がでけぇ……」



アカリはそう言いながら、部屋へ入って行く。

ハルキも続いて部屋に入ると、




「ハルキも帰ってきたのか!

…………って、はぁぁぁぁぁぁぁあ?!」




ハルキに担がれている私を指差しながら、ソファーに寝ていたであろう金髪の男の子は、ずどんと、そこから滑り落ちた。




「いや、うん、わかってはいたけど、ツバサ馬鹿すぎ。」