「…何だ怖い夢でも見たか」 『………』 …ちょっと違うけど、今はこのままがいい。 離れたくない。 さらに力を込めてぎゅっとすると、アカリさんもぎゅっと抱きしめ返してくれる。 すると、アカリさんはぱっとしゃがむと、私の太もも辺りを掴んで、持ち上げた。 抱っこ状態になっても、私はアカリの首に腕を回し、首筋に顔を埋めた。 「敵わねぇな…」 なんて呟きが聞こえたかと思ったら、アカリさんはそのまま足でガンとドアを開けた。