不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上







アカリに続くようにして、倉庫の中に入ると、頭がカラフルな男の子達がたくさんいた。


バイクをいじったり、雑誌を読んだり、みんな楽しそうにしている。



これはいわゆる…暴走族というやつ…?





なんて思っていたら、私の方が先に歩き出したのに、いつの間にか前にいるハルキ。

心配そうにチラチラと後ろを振り向いてくる。




そして、


「アカリさん!お疲れ様です!」

「こんちわ!!」

「ハルキさん!お疲れ様です!」



なんて彼らに向かってかけられていた言葉が



「お。おい…女だ……」

「足の血やばくねーか…?」

「どなたの女なんだ?」




私に向けられる言葉に変わった。