不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上






けど、その手はショウくんに触れる前にピタッと止まった。





治して、治してその後は…?




《このっっ、化け物!!》



遠い、遠い記憶が頭を駆け巡る。




行き場を失った手をぎゅっと握り締めた。





『待ってて、アカリさんたち呼んでくる』



「おい!待て!!」



ショウくんの声を無視して、すぐさま走り出す。





私は最低だ。

自分のことを優先した。

ショウくんを、助けなかった。