不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




「zzz…」



なんと彼は睡眠中。



穏やかに寝ているけれど、やはり顔の傷が痛々しい。

なんて思いつつ『起きて』と、その身体を揺らそうと肩に触れた時____





____パシ


『っ!』



「触んじゃねぇ」



振り払われてしまった。



ショウくんはそのまま何事もなかったかのように教室を出る。

きっと第2校舎の音楽室に向かったに違いない。





でも、今の私にはそれどころではなかった。


私は振り払われたままフリーズしていた。




一瞬触れた瞬間、



”見て”しまった…。



いや、”見えて”しまった…。