『な、ななんでもない、です』 「何かあったらすぐ言え」 アカリさんはそれだけ言うと、寝る体勢に入る。 …本当、いちいち顔が近くてやんなっちゃう。 自分がどれだけ綺麗な顔をしているのか、自覚してないに決まってる。 そして、車はいつもと同じ、裏門に停められた。 ここでアカリさんたちとはお別れ。 私はショウくんと下駄箱に向かって歩く。 「お前…総長たちに俺の事言わねーの?」 こっちを一切見ずに、上履きを取りながらショウくんがぶっきら棒に言った。