不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




***








『っ?!』



学校に行くため、車に乗り込んだ私はショウくんの顔を見て驚愕した。



アカリさんも、ハルキさんも、ツバサさんも気づいているくせに何も言わない。




ショウくんの顔は、所々に切り傷があり、絆創膏が貼られている。
痣にもなっていて、見てて痛々しい。




『どうしたの?』って聞きたいけど、アカリさんたちが何も言わないのに私が聞いてもいい事なのだろうか…。




みんなにとってこれが普通のなの…??




「…………ンちゃん、聞いてる?」



助手席のハルキさんが後部座席にいる私を見る。




あ、聞いてなかった。



『あっ、はい』



咄嗟に返事をする。





「いや、『はい』じゃねーよ。ぜってぇー聞いてなかっただろ」



ツバサさんに痛いところを突かれた私は『う”っ』と声を漏らす。