「気持ちいいの?」

かずゆきの吐息が耳に吹きかかる

嗚呼、春の雨の匂いがする

まるで桜に抱かれているようだ

新しい制服と少し汗ばんだ匂いが交差した香り

かずゆきの匂いだ

「はい、気持ちいいです…。…もっとずっとこうしていたくて」

いくら時間があっても足りないくらい