わたしは涙が流れるのをじっと堪えて上を見上げた かずゆきは死んでいなかった 事件など遭っていなかった この世界のどこかでわたしと同じように生きていたのだ そしてこれからも生き続ける意志がふつふつと伝わってきた内容であった