幼いころのかずゆきはやんちゃで無鉄砲でそれでいて頼もしかった いつでもわたしのそばには愛が溢れていて大切に育てられてきたのだと実感したとき 不意に頬をつたう生温いものに気付いた 頬をつたい、アルバムに零れ落ちる 涙が跡にならないようにティッシュで拭いとると現実に戻るのだった