舐めるように上から下をじろじろ見定める

獲物を見つけた目は冴えていた

「つーか、校長が呼んでたゼ、オレがまなかたんをエスコートしてやろっか?」

わたしの肩にもたれながら馴れ馴れしくそう言い放った

珍しいものでもつつくかのように髪の毛に触る

「よせよ、校長室へは俺がマナカを連れてく。お前らは教室に行っとけ」

わたしの腕を引き寄せて不良の先輩から引き離した