耳元にかずゆきの荒くなった吐息が吹きかかる

くすぐったくてまだ気付きたくない想いに完全に気付かされてしまう

「マナのことが好きで好きでどうしようもないんだ」

どうしよう

自分の気持ちは、

わたしの気持ちは一体どうなんだろう…

あやふやで足元がすくわれてしまう

わたしの心は初夏の風を受けてしまってカラカラに乾いている

そう考えると降られた気分に陥ったっていいんじゃないかと脳裏によぎった