「あなたのお名前は?」 右手に拳を作ってマイクに見立ててわたしは尋ねてみた 『ヨッシーだよ』 「ヨッシーは男の子?女の子?」 『性別はないんだ』 「じゃあ……、」 わたしはちょっと悩むふりをして 「先輩は見ちゃだめだけどヨッシーは特別に許可するよ」 「えぇー!?なんで俺はダメなん?いいじゃんか、減るもんじゃなし」 わたしは笑って理由を誤魔化した