恋の禁断症状




『わたし、好きなひとが出来たの』

それはある日、マナから突然の告白だった

出来ることなら聞きたくなかった

『…誰が好きなの』

僕は胸を締め付けられる思いで聞いた

『…吉永雅文センパイ…』

頭は真っ白になった

吉永雅文先輩とはあのピアノの上手いイケメンのことだろうか

僕はマナがまさふみ先輩に好意を抱いていることが今でも信じきれないでいる