「わたし、まさふみ先輩が好き」 かずゆきの背中に自分の全体重を委ねて顔を寄せた 春の雨の匂いがする くすぼった空気を新しく変えてくれる春の雨 柔らかくて心地よくていつまでも顔を埋めていたい 生温いお風呂につかっているみたいでもっとかずゆきに甘えていたい 『ヤバイ、恋の禁断症状かも』 まさふみ先輩が言った言葉を思い出して、か細く呟いてみた