「いいから無理するなって、マナひとりを背負うくらいどうってことないよ」 玄関に着くなり歩き方がぎこちないマナをおんぶしてやった 下駄箱に靴が戻っている気配もなかったから上履きを履かせたままマナを家まで背負って帰ることにしたのだ 背中にマナの胸が当たる 思ったよりも柔らかく膨れて触れるから意識が背中に集中してしまう マナは幼少の頃よりも、もうこんなに成長してしまっていたのだった