「来てくれてありがとう」

リラックスした手を拾い上げると唇を這わせる

「わたしも鱒…だっけ?聴けて良かったです」

「うん、また今度ちゃんと聴かせてあげるから。もうちょっとそばまで来れる?」

腰に手を回して身体を引き寄せる

「今はピアノよりも、まなかちゃんのがもっと好きかな」

「わたしも先輩のことが好き、なんですけど……」

言葉に詰まってしまった