真上からは強烈な太陽が降り注いでいる。
水の中では今にも触れそうなほど近い俺らの体。
時々、波に揺られると、わずかに足がぶつかった。
直に肌が触れるって、すごい。
そこだけやたら敏感になる。
ああー……
なんか、やばいかも。
ムラムラして――
「――そういえば卓巳」
「はいっ!」
あっぶねぇ〜!!
もう少しでうっかりエロモード入るとこやったぜ。
「な、何?」
「こないだのこと、ごめんね」
「……こないだ?」
「ほら。例の映画の」
……。
……?
あっ。
ああ〜、なるほど。
「マミのこと気にしてんの?」
こくりと葵がうなずいた。



