「今年はやっぱり、なおも一緒に作ろうよ!」


土曜日、休日。
ラフな部屋着のままでダラダラとベッドに転がって漫画を読んでいたボクを、突然美紗が襲撃した。


「なんだよ、美紗。来るなら連絡くらいしろよ」


一緒に作ろうと美紗が言っているのはもちろんバレンタインのチョコのことだと分かっているけど、いい加減しつこい。
ボクにそんな気はさらさらないというのが、分からないわけじゃないだろうに。


問答無用と言わんばかりにボクの手から漫画を抜き取った美紗は、

「もう、せめて少女マンガにしなさいよ」

バリバリ戦闘モノの少年漫画の表紙を一瞥してため息を吐いた。