「今日のバレンタインで、
気持ちを伝えたら諦めようって思ってたの。
だからこれ、捨ててもいいからっ」

押し付けるようにして、
箱を渡される。

そうして、走っていく北川。




だけど、俺は行こうとする北川を
逃さなかった。



「言い逃げなんてずりぃよ」



「だって、菊池くん、
私のこときら「好きだよ」


「え……//」


「北川と喋ったら、めっちゃドキドキして、
うまく話出来ないし、緊張するし……//
だからっ……俺のが大好きだから//」


「……うぅ~……」


「なっ!?泣くなよごめんっ」


「だって嬉しくて……ぅ…」


泣いてる彼女が、
すごい愛おしく感じた。


「お、俺と付き合ってください//」


「はいっ//」


彼女の笑顔は、すごい輝いていた。



バレンタイン……嫌いじゃないかも。



なんてなっ笑