『私は、もう今の雰囲気に耐えられない!だからこれ…』
そう言って渡したのは、ここに来る前にもらってきた
“離婚届”
「冗談だろ…?」
『冗談じゃないよ 私と別れてください…』
「…る…ぇ…ろ」
『えっ?』
「んなことするわけねぇだろ!
俺は、一度も別れようなんて思ったことはない
それとも、もう俺のこと嫌いになったか?」
さっきの威勢はどうしたのだろう
いきなり弱気な声に変わった
『嫌い…じゃないよ』
むしろ大好き
「じゃーなんで?」
『次、こんなことがあったら、私はもう耐えられない
だから、別れるのは今しかないの』
「じゃー、その次がこなけりゃ良いんだよな?」
まぁ、そういうことになるよね…
「今まで冷たくしたのは、仕事の疲れから、美弥に八つ当たりするのを防ぐためだったんだ」
そうだったの?



