「待って」



『ん?』



「そばにいて…」



『えっでも…』



「駄目?」



うっ…さすが俳優…

熱のせいか、少しだけ潤んだ目で見られたら、駄目なんて言えないよ…



『いいよ』



「ありがと」



そう言って鍾馗はお粥を食べ始めた

その間私は一樹のことを考えていた



「美弥?」



『えっ?あっ、何?』



鍾馗はいつのまにかお粥を食べ終え、私を見つめていた