「あー、暑い」

パタパタと手であおぎ椅子に座っている。朝早く学校に来てしまったため教室には誰もいない。だから教室は蒸し風呂みたい感じになっており、窓を開けた所だがあまり変わらなかった。

「でも、教室って一人でいるとめっちゃ気持ちいいなー」

時間を見るとまだ8時になる前だった。

「あー、早く来すぎたな……ん?」
俺は廊下から足音が聞こえた。多分、俺のクラスのもんだろうと思っていた…だが、違った。

「あっ……」

教室に現れたのはこの学校の生徒ではなかった。転校生だった。

「あれ?………誰ェ?」

しかもその転校生は、綺麗な瞳をした綺麗な女性だ

「あっ、私は今日から転入してくる、山森奈々です」

俺はこの転校生に一目惚れしてしまった。