布団に潜ったまま、通話ボタンを押す。 「……もしもしぃ…おはよぉ海斗ぉ…」 「早く起きろ。早く飯食え。早く支度しろ。早く出てこい。」 「……はいはい……。」 海斗とは、小学生の頃も中学生の頃も、いつも一緒に登下校していた。