春夏秋冬キミがいた

「…私、バカだよね。何で何も知らなかったんだろ。」

息を切らせながら、振り向かずに呟くように言う。
海斗がゆっくりと近づいてくるのが気配で分かる。

「なんか、もう、ショックだし、ビックリしちゃって。涙も出てこないよ。」