「そんなにくっついたら、 俺、もう限界だよ?」 志則が私の頭に顔を乗せて言った。 ねえ、志則はどうしてこんな私を抱いてくれるの? 女だから? 他の誰かでも同じことをする? 「俺と付き合ってみる?」 志則の声に、私の思考は停止した。 「何……言ってるの? ありえないでしょ」 「……だよね」 その時の志則の笑みに懐かしさを感じた。 初めて志則に抱かれた時も、志則は今と同じような笑みを見せていた。 あの綺麗な星空の下で……。