雪が降ってないのに、外の風はとても冷たかった。 冷たくて、冷たくて、 肌に突き刺さる。 あ~~、スッキリした! やっと志則と別れることができた。 これで純粋な恋ができる。 杉田君と、新しい恋を始められる。 すごくスッキリしたはずなのに…… 心に沈んだ何かは、 重たいままだった。 重くて重くて 足が前に進まない。 後ろには軽く進めそうなのに、 私が行きたい所には、なかなか進めなかった。