リハビリを終えた翔太君は、笑顔で手を振りリハビリ室を出ていった。
『がんばって!』
そう思いながら私も手を振る。
青年になったばかりの翔太君の背中が
とても大きく感じた。
翔太君の背中が見えなくなって後片付けを始めると
机の中に置いたままの翔太君のスケッチブックを見つけた。
あっ!
翔太君のスケッチブック!!
慌てて手に取ると、それはさっき見ていたスケッチブックではなく、
まだ数ページしか使っていない新しいものだった。
よかった……。
好きな女の子を描いたスケッチブックを忘れたんじゃないんだ……。

