最後の夜

志則の温もりに包まれながら

何度も言葉を交わした。





『いつか会えるかな』



『どうかな』



『同窓会できっと会えるよね』



『俺、たぶん行かないよ』



『どうして?』



『愛実に会いたくないから。
たぶん俺、他の人を好きになってるだろうし』



『うそ~!!』



『嘘』



『ひど~い!
私、絶対志則に会ってやんない!』



『ごめん、ごめん。冗談だよ』



『……』



『愛実が会おうとしなくても、俺が愛実を見つけるよ』



『嘘だぁ』



『本当。必ず見つける……』



『じゃあ……信じないで待ってる』