「メリークリスマス」 そう言って、志則は私の鼻にキスをして 倒れ込むように眠ってしまった。 びっくりした~。 今、一瞬唇にキスされると思った。 ここがドキッとしちゃったよ。 小さな胸の、真ん中が……。 また子供みたいに眠った志則の唇に 指先でそっと触れた。 温かい唇。 この唇が、私の唇に触れたことは一度もない。 きっと、 これからも……。 それが、志則と私の関係だから。