「志則、このまま市ノ瀬に告っちゃえよ!」 男子にはやし立てられ、志則の顔がひきつった。 「本当に好きならいけよ~!」 志則はひやかしで背中を押そうとした男子の手をかわし、 自分の足で私の目の前に来た。 うそ…… 本当に告白する気!? みんなに聞こえちゃうんじゃないかっていうくらい、ドキドキしてる心臓の音が体中に伝わる。 目の前に来た志則の顔を見上げると、視線が重なった。 真っ直ぐな志則の瞳、 いくら見つめても、何を考えてるのかわからないよ……。