「西村さんに俺の何がわかるの? ほとんど話したこともないのにさ」 「そうだ~。 西村はもう黙ってろよ~」 冷たい志則の一言で、西村さんは俯き席に戻った。 席に戻る西村さんの背中を、一瞬悲しそうな瞳で見た志則。 私を守るためにわざと冷たい言葉で西村さんを突き放した志則の心は、 きっと傷つけられた西村さんの心と同じくらい痛みを感じてるんだろう。 全部私のせい。 私がクローバーを描いたせいだよ……。