「そんなに俺達の関係が知りたいなら
教えてやろうか……」
いつもより低く、怒りを堪えた志則の声。
その場にいた全員が志則に視線を向け、
騒がしかった教室に異様な空気が流れた。
志……則……?
短い沈黙の間、私はただ志則を見つめることしか出来なかった。
みんなに本当の事を言うつもり?
付き合ってもいないのに、セックスしてるって話すの?
もうこの状況で、私達に何もないなんて隠し通せるわけない。
志則が言うならいいよ。
志則が構わないなら、
私は自分のしてきたことをみんなに知られてもいい。
白い目で見られてもいい。
それが、私が今までしてきたことの自分への責任だもん……。
真剣な表情の志則に、
小さく頷くように俯き、目を閉じた。

