何も言えなくなっていった私のかわりに、 理子と久美子と小百合が声をあげた。 私と志則の本当の関係を知ってるのに、 真実を隠そうと必死に否定してくれている。 こんなに私を大切に思ってくれた友達は今までいなかったよ……。 私のために たくさん嘘ついて たくさん傷ついて ごめんね、ごめんね……。 溢れる涙を止められなくなっていた私の耳に、 志則の声が聞こえた。