「やめてよ!
私と吉田君は何も関係ないよ!」
「うっそだ~。
隠れてセックスしてんじゃないの?」
「違うよ!」
私の言葉なんて冷やかす男子は信じない。
否定すればするほど追い込まれていく。
どうしてクローバーなんて描いたんだろう。
こんな事になるなら、クローバーなんて描かなきゃよかった……。
クローバーって幸せになるお守りだよね?
私にとってクローバーは
孤独を感じさせる不幸の象徴だよ……。
クラスメイトの冷たい視線と
冷やかす男子の不気味な笑み、
私は逃げ場のない洞穴に追いつめられたような気持ちだった。

