驚いて目を大きく見開いた志則と視線が合う。
二人の沈黙の間に
西村さんがもう一度小さな声で呟いた。
「昨日、掃除をしていた時に気づいたの……」
「どれどれ!?」
また男子の心に火がつき、笑いながら志則と私の机に駆け寄った。
どうしよう……
私が描いたクローバーのせいだ。
せっかく落ち着きかけてたのに
今度は志則もどうすることも出来ないよ……。
騒がしくなった教室に理子と小百合が来て、
事態を知らない二人は、私達の元へと来た。
「おはよう。何かあったの?」
二人の質問に、久美子も私も答えられなかった。
「ホントだ~!!
お二人さん本当は付き合ってんじゃないの~?」
「やっぱりSEXフレンドだったりして~」
笑いを含めた大きな声で話す男子たち。
事態をなんとなく把握した理子は、私の手をぎゅっと握り男子を睨みつけた。
私には大切な友達がついてる。
こんな冷やかしになんか負けない!
唇を噛み締めて男子に目を向けた。

