「マジでごめんな!」 「うん……」 頭を下げる志則に、戸惑いながらも答えた。 「おまえらも二人に謝れよ!」 高木君に背中を叩かれ、冷やかしてた男子も私達に頭を下げて謝った。 観客になってたクラスメイトの顔にも笑顔が戻り、 このまま事態は落ち着くと思った。 だけど、それはまだ早かった。 「どうして二人の机に同じクローバーが描いてあるの?」 突然、普段あまり話さない大人しい西村さんがボソッと呟いた。 その瞬間、治まりかけていた私の心臓は、狂ったかのように大きく音をたてた。