賑やかに暖まった教室の中で、

理子に杉田君との恋に卒業できたことを話した。



理子は優しく私の頭を撫でて

「よかったね」って言ってくれたんだ。


そして教室に入ってきた志則に視線を向けて、

「愛実を苦しめたら承知しない!」って言った。



いつも私を守ってくれる理子に

嬉しくて笑顔を向けた。




志則は私の方を見ないまま席に着き、机に顔を伏せて眠った。

本当に眠ってるのかわからないけど……。



その志則の背中を見つめる私の胸は、何故かドキドキしていた。


志則のキスを思い出してドキッとしていたのが、連続してドキドキになってる。



今、志則が起き上がってこっちを見たら困る。


きっと私、

ドキドキが強くなって志則の顔が見れなくなるから……。