「待って、志則!!」 志則がにっこりと笑い、私を見上げた。 え、なに!? 「あ~~~!!」 志則がキスしていた場所に、くっきりと付いたキスマーク。 「つけちゃった」 ペロッと舌を出して笑顔で言う志則。 他の女の子から見れば、きっとこの笑顔はすごくかわいいんだろう。 だけど、私には悪魔の微笑みに見える。 悪魔だ……。 こいつはとんでもない悪魔だ~!! 「志則のバカ!」 志則の胸をパンチして理子の部屋に戻った。