「あーあ、泣いたらなんだかスッキリしちゃった」 久美子が伸びをしながら言う。 「帰ろっか。 帰っていっぱいご飯食べて寝るぞ~!」 明るくふるまう久美子にみんなが微笑んだ。 私は久美子に微笑みながら、胸の痛みを感じていた。 みんなと別れた後、私は胸の中で渦巻く思いを必死に抑えようとした。 だけど、どうしても抑えることが出来ず 私は志則の家に向かった。