雲に覆われた灰色の空に、薄っすらと太陽の光が見える。



私は不安と希望を胸に、赤いポストに願書の封筒を入れた。

夢を叶えたいという願いを込めて。





明日、久美子と話をしよう。


私と顔を合わせることすら拒絶されるかもしれないけど、ちゃんと気持ちを伝えたい。


小百合にも自分の口からもう一度伝えたい。


どんなに軽蔑されても、本当の私を知ってほしいから。




私はもう逃げないよ。



友達からも


志則からも


自分からも。




いつかみんなで笑い会える日がくることを願いながら空を見上げた。