「久美子ちゃんと何かあったのか?
おまえら、なんか変だぞ」



驚いた。

心配してくれてるの?


志則は今まで声に出して心配してくれたことなんてなかった。


それに、志則は私の変化にすぐに気づいちゃうんだね……。



志則に話さなきゃ。



「昼休みに屋上の階段に来てくれる?」


私の言葉に志則が目を丸くした。

そして一瞬の間の後、真顔で口を開いた。



「学校でやりたいの?」


「違ーう!」



志則のバカ!!

心配してもらい嬉しくなった私の気持ちを返せ~!



「照れるなって!
じゃあ、昼休みになっ」


いたずらに笑みを見せて志則は去って行った。