「みんなに言わなきゃいけないことがあるの」
私の硬い口調に三人の表情が変わった。
「えっ、何!? 彼氏でも出来たの!?」
久美子の笑顔に首をふった。
そんな私を見て、理子の顔が次第に強張った。
もしかしたら、理子は察したのかもしれない。
私が志則の名前を口にすることを……。
だけど、きっと理子は私が純粋な思いで志則のことを想ってるって思ってる。
純粋とはほど遠い私達の関係を、理子は思いもしていないだろうな。
理子は、優しくて純粋な子だから。
「私……吉田君とHしてるの」
私の言葉の後、三人は驚いて何も言わない。
数秒の沈黙がとても長く感じた。
沈黙のままの三人の視線が鋭く胸に突き刺さる。
私は必死にその痛みを受け止めた。