プルル~プルル~


家の電話が鳴りました



「はい、もしもし」

「パパだけどママいる?」



私は寝室に急ぎました



「ママ!パパから電話!」

「あっち行って!!!」

「…ごめんなさい」



また変わらぬ光景

母親の手首には
たくさんの線が。




「パパ…ママ出れないって」

ちゃんと母親のこと言えば良かった。